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2025.03.24

大規模修繕マンション工事の適切な周期と時期の目安は? [改善後]

”セミナー風景”

【分譲マンションの大規模修繕工事の目安はいつ?】

マンションやアパートなどの住宅は、建物の寿命や資産価値を守るため、定期的な大規模修繕が必要不可欠です。国土交通省のガイドラインによると、分譲マンションの大規模修繕は「築12年」が目安とされています。特にRC構造のマンションは、外壁や鉄部などの劣化状況に応じた計画的な修繕が重要です。築10年目には、第一回目の修繕計画を見据えた建物診断を実施し、長期的な費用負担軽減を考慮した準備が求められます。

大規模修繕の時期ブログ_1

【築年数ごとの修繕時期の目安は?】

マンション・ビル・アパート・オフィスビルなどの建物では、部分ごとの修繕目安があります。国土交通省の指針を参考に、以下の通り築年数別に確認していきましょう。

  • 築4~6年目:鉄部塗装など鉄部の軽微なメンテナンス
  • 築7~10年目:屋根、屋上、給水ポンプなどの小修繕を検討
  • 築11~15年目:外壁や屋上の防水、インターホンなどを含めた第1回目の大規模修繕工事
  • 築16~20年目:屋上防水や機械式駐車場、給排水ポンプ等の設備診断と補修
  • 築21~25年目:第2回目の大規模修繕、給水管や外壁などの劣化対応
  • 築26~30年目:エレベーターやインターホンなどの設備更新
  • 築31~40年目:玄関ドア、サッシ、手摺、排水管などを含む第3回目の大規模修繕

特に、築20年を超える物件は、内部設備や床・外壁などの劣化が顕著に表れます。資産価値の低下や修繕費用の高騰を防ぐためにも、定期的な診断と修繕が不可欠です。

【修繕工事を行うまでの具体的な流れ】

マンションやアパートの大規模修繕では、次の流れが一般的です。

①修繕委員会の結成

管理会社や外部のコンサルティング会社と連携し、修繕委員会を立ち上げます。分譲マンションでは、所有者が積極的に参加し、住民の意見を集約します。

②長期修繕計画の策定と見直し

国土交通省が示す「長期修繕計画ガイドライン」に基づき、修繕箇所や費用の内訳を明確にします。場合によっては追加工事が必要となり、費用が足りないケースもあるため、事前の精査が大切です。

③施工業者・コンサルタントの選定

相見積もりを行い、費用負担や工事の品質を比較検討。分譲マンションやタワーマンション、オフィスビルでは特に重要なプロセスです。

④住民説明会の実施

工事中の騒音やベランダ使用制限など、住宅生活への影響について入居者に説明します。特に騒音・防犯対策は重点的に話し合います。

⑤工事準備・着工

足場の設置や共用部分の立ち入り制限など、安全対策を講じて工事を開始します。

【修繕工事の際に住民が確認すべき5つのポイント】

  • ①防犯:足場を活用した不審者侵入リスクへの対策
  • ②安全:小さなお子様やペットの安全確保
  • ③ベランダ利用:外壁工事時の洗濯や物置きの制限
  • ④採光:メッシュシートによる室内の明るさ低下
  • ⑤在宅対応:工事中に在宅が必要な工程の確認

住宅の資産価値を守りつつ、支払いが「払えない」などの事態を避けるためには、費用の平均や計上方法、確定申告などの税務面も含め、総合的な準備が必要です。

大規模修繕の時期ブログ_2

【マンションやアパートの大規模修繕工事の周期延伸は可能?】

分譲マンションやアパート、ビルのオーナー様にとって、大規模修繕工事の「周期延伸」は非常に関心の高いテーマです。一般的には国土交通省が定めるガイドラインに基づき、12年周期での実施が推奨されていますが、近年では「18年周期」への延伸も一部で検討されています。

周期延伸には、確かに短期的な「費用」の軽減というメリットがあります。しかし、長期的には外壁や屋上、鉄部などの劣化進行により、追加の修繕費用が「不足」したり、資産価値が低下する「負担」が大きくなるリスクも伴います。特に、外壁の落下事故や、住宅ローン利用者の「資産価値毀損」といった安全面・金融面での影響が問題視されています。

最近では、タワーマンションやオフィスビルでも、RC構造や木造の違いを問わず周期の見直しを行うケースが出ています。ただし、周期延伸の可否は建物の劣化状況や「長期修繕計画」の内容によって判断されるため、国土交通省の「計画ガイドライン」に準拠した診断が重要です。

【よくある大規模修繕工事のトラブルと防ぎ方】

タワーマンション、アパート、古民家、団地など物件を問わず、大規模修繕では様々なトラブルが発生します。

①修繕費用の「不足」によるトラブル

「修繕積立金」の額が「目安」を下回ると、一時金や追加徴収が発生するケースがあります。国土交通省の調査でも、一世帯あたりの修繕費用は平均100万円超に及ぶ場合もあり、「いくら必要なのか?」という明確な把握が重要です。

②準備不足による「直前トラブル」

住宅の管理組合が「築18年」や「築20年」を過ぎて慌てて準備を始めると、コンサル会社や施工会社の選定が遅れ「外壁工事」などがスケジュールどおり進まないリスクが高まります。分譲マンションやビルの管理組合は最低でも2年の準備期間を確保しましょう。

③工事中の騒音・安全面の課題

足場の設置や外壁の高圧洗浄、床防水工事などで大きな騒音が発生します。特にタワーマンションや戸建てとの隣接地では近隣トラブルに発展することも。説明会で「防音シートの使用」や作業時間の調整を約束し、住民や近隣と「コミュニケーション」を密に取ることが重要です。

④修繕委員会の意思決定トラブル

管理組合と修繕委員会の間で「費用の内訳」や「施工方式」について意見が対立し、工事が遅延するケースもあります。「国土交通省」のガイドラインに基づいた第三者の意見や、コンサル会社のアドバイスを活用することで、スムーズな意思決定が可能になります。

⑤修繕委員会に建築の知識をもつ人間がいない場合の注意点

マンションやアパート、オフィスビルなどの大規模修繕において、修繕委員会に建築知識を持つ人がいると安心と思われがちです。しかし、専門知識があっても他の委員の意見を無視して、施工会社の選定や工事内容を独断で進めると「費用」や「工事品質」に関するトラブルになりやすいです。分譲マンションや団地、小規模マンションでも同様に、国土交通省が推奨するガイドラインでは「合意形成」の重要性が強調されています。
マンションの種類や規模、構造(RC造・木造など)に関係なく、さまざまな属性(年代・家族構成・性別など)の委員をバランスよく構成し、周辺のマンション管理組合やビルの管理会社とも情報交換を行いましょう。

⑥工事完了後の「費用」や「不足金」などのトラブル

大規模修繕工事が完了した後、追加の「費用」発生や「不足金」による問題が起こるケースもあります。たとえば、外壁や床、屋上などの劣化状況が想定以上に悪かった場合、工事の途中で「追加費用」が発生するリスクも。さらに、国土交通省の調査でも報告されているように、ビルやアパートでは予算オーバーにより、工事後に積立金が「足りない」となる問題も起こっています。
これらを防ぐには、施工中の「進捗確認」や管理組合の「積極的な関与」が不可欠です。コンサル会社や施工会社に全てを委ねず、分譲マンション・オフィスビル・木造アパート等の「内訳」や「計上項目」を都度確認しましょう。

⑦外壁や設備の仕上がりがイメージと異なる

外壁塗装後やエントランス改修後に「イメージと違う」と感じるケースもあります。ビルや団地、アパートなどでも、特に外壁や床の塗装色やタイルの質感は、「太陽光」と「室内灯」で見え方が大きく変わります。タワーマンションなど高層階の建物では、外壁の色が遠目からどのように見えるかも考慮が必要です。外壁塗料や床材は、実物サンプルを屋外で確認し、関係者間で十分に合意したうえで決定するのが望ましいです。

【大規模修繕とマンション売買の最適タイミング】

分譲マンションや賃貸併用マンション、RC造アパートなどの売却・購入は「大規模修繕工事」の前後で検討することが重要です。
修繕後の物件は、外壁・屋上・共用部が新しくなり、築20年・築30年の物件でも「新築に近い状態」に戻ります。このため、売却時には「資産価値」が向上し、高く売却できる可能性が高まります。ただし、購入側にとっては「修繕後価格が高騰」する傾向もあるため、修繕前物件を安価で購入し、自身で改修を見据える選択肢も検討されます。
国土交通省のガイドラインでは、購入時に「長期修繕計画」の確認が推奨されており、積立金が「足りない」場合は将来的な「追加徴収リスク」も理解しておく必要があります。

【まとめ】

マンションやアパート、ビルの大規模修繕は、計画段階から注意が必要です。国土交通省が提示する「ガイドライン」を活用し、適切な費用内訳と資金計画を立てることで「負担」を軽減できます。
また、修繕委員会の構成や外壁仕上がりの確認など、細部まで気を配ることで、築20年・築30年の物件でも資産価値を維持できます。大規模修繕を成功させ、資産を守るために、今後も「知識」と「行動」を大切にしていきましょう。

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