INSPECTION

建物診断

実施のポイント

01.早急な対応で必要最低限のコストに

建物を長く綺麗に保つ為に最も大切なことは物件の劣化を早期に発見し、劣化箇所を早急に修繕することです。
少しの劣化・少しの破損も放置して深刻化すると、工事の難易度もコストも跳ね上がります。
一定期間ごとの物件の診断・適切な修繕を行うことが建物の寿命を延ばすことに直結します。

02.正確な状況を知り、適切な時期の修繕工事を

積立金や修繕費用は住居者、オーナー様のご負担される費用になるので出来るだけ抑えたい、と言うの正直なところだと思います。
修繕費用を抑える為には、常に建物の正確な状況を知り必要な工事、またその時期を見極めることで無駄のない工事仕様になり、結果的に修繕費用のコストを抑えることが可能です。
また、診断のタイミングで今後の修繕計画や収支計画に無理がないかを確認し、将来の準備にも役立てて頂くことが可能です。

03.もしもの事故を事前に防ぐために

外壁のタイルやコンクリート片が剥がれ落ちるなどの事故が起きると、甚大な被害を引き起こす可能性があります。
そういったもしもの事故を未然に防ぐ意味も込めて、定期的な建物診断を行い、劣化が大きくなる前に発見、必要の修繕を行うことが、生活の安心・安全に必要になります。

各種調査・診断について

事前調査

竣工図書や図面などを拝見し現状を把握・整理します。

目視・打診調査

共用部の立入り可能な範囲で、劣化・故障箇所を中心に目視・触診で状態を確認します。また、打診棒という道具を用い、タイルや塗装下地が浮いている箇所はないか壁面を叩いた音で確認します。

仕上材調査

・仕上材付着力検査

目視・打診調査で問題のなかった壁面で、タイルや塗膜の付着強度を測定します。付着強度が弱い場合は、タイルや塗膜が自重で剥がれ落ちてしまう可能性もあるので対策が必要です。

・赤外線外壁調査

赤外線サーモグラフィーで温度分布を測定し、異常箇所を発見します。打診棒では手の届かない壁面の状態を調査するのに有効とされています。

・シーリング物性試験

サッシ廻りや外壁のつなぎ目などに使用されているゴム状のシーリング材を一部採取し、劣化の程度を確認します。

コンクリート調査・躯体余命調査

・コンクリート中性化試験

コンクリート壁の一部を採取、試薬を塗布し、コンクリートの中性化深度を測定します。その進行状況から調査対象の余命・劣化状況を推理します。

※中性化とは 鉄筋コンクリート内部の鉄筋は、アルカリ性であるコンクリートにより錆びないように守られています。そして、中性化とはコンクリートのアルカリ性が徐々に失われていく現象です。アルカリ性が失われ中性化が進行すると内部の鉄筋は錆びやすくなります。そして、錆びた鉄筋は膨張し、周囲のコンクリートを割っていきます。結果、建物の強度は大きく下がり、やがて寿命が来ることになります。

・鉄筋位置・かぶり厚調査

コンクリート表面に電磁波を当て、鉄筋を覆っているコンクリートの厚さや配筋状況、異物混入がないか等を測定します。

・コンクリート簡易圧縮強度試験

シュミットハンマーという機器を用いて、コンクリートに打撃を与え、返ってきた衝撃により圧縮強度を推定します。非破壊で検査が可能な手法です。

業務の流れ

STEP 01

ヒアリング

STEP 02

プラン提案

STEP 03

建物調査診断

STEP 04

診断報告書提出

建物調査診断についてよくある質問

建物の調査診断にはどれくらいの日数がかかりますか。

例えば50戸~100戸位の規模の建物で、調査期間は1~2日程度となります。その後、結果をまとめ1か月程度で報告書をご提出させていただきます。

建物調査診断の費用はどれくらいかかりますか。

建物の規模や形状等によっても変わってまいりますので、建物の状況を確認した上で、お見積りさせていただきます。

調査員が居室内に入りますか?

基本的には共有部の調査になりますので、戸外での調査が中心となります。ただし、バルコニーの調査については居室内を通らせていただく場合がございます。調査するお部屋については事前にアンケートを実施し、ご希望を考慮の上、決定させていただきます。

調査の際、音やほこりなどは発生しますか?

打診調査の際に、カラカラ、パカパカという外壁を叩く音がします。また、機械調査の際には一時的に機械音(ドリル音)やホコリが発生します。

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